韓国の新規コロナ感染者125人 市中感染が3桁台に
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は29日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から125人増え、累計2万6271人になったと発表した。市中感染が106人、海外からの入国者の感染が19人だった。1日当たりの新規感染者数は前日(103人)から22人増え、2日連続で100人を上回った。
療養施設や病院のほか、家族や知人の集まり、ゴルフ場、学校、職場、保健所、サウナなど日常的な場所でクラスター(感染者集団)が相次いで発生し、新規感染者数はさらに拡大する可能性がある。
防疫当局は31日のハロウィーンが感染拡大の新たな起爆剤になる恐れがあると判断し、関連施設を点検するとともに防疫を強化している。ソウルの梨泰院や江南、弘大などの大型クラブは感染拡大を懸念して一斉に休業することを決めたが、その周辺や京畿道の中小規模のクラブや飲食店などに若者らが集中する可能性も排除できず、防疫当局は警戒を強めている。
この日の新規の市中感染者は前日(96人)より10人増え、100人を上回った。市中感染者が3桁台を記録したのは23日(138人)以来6日ぶり。地域別では京畿道が52人、ソウル市が36人、仁川市が5人と、首都圏が93人。首都圏以外では江原道が7人、大邱市が3人、光州市、忠清南道、全羅北道がそれぞれ1人だった。
主な感染事例をみると、京畿道竜仁市内のゴルフ場で開催されたゴルフコンペに関係した感染者が28日午後までに累計45人となった。このほか、京畿道抱川市の小学校で児童と教職員を中心に14人が陽性と判明し、同道城南市の中学校でも8人の感染が確認された。
ソウル市江南区のサウナでもこれまでに8人の感染者が発生し、同市西大門区の保健所では職員2名の感染が確認され、庁舎が閉鎖された。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは19人で、このうち9人は空港や港湾での検疫で判明した。残りの10人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日から1人増え、計462人となった。韓国国内の平均致死率は1.76%。
28日の検査件数は1万5018件で、前日より355件少なかった。
中央防疫対策本部は毎日午前に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。
ynhrm@yna.co.kr