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北朝鮮男性 軍事境界線越え韓国入り=亡命意思など調査中

記事一覧 2020.11.04 16:35

【ソウル聯合ニュース】韓国北東部の江原道・高城の前線地帯で北朝鮮の男性1人が軍事境界線を越えて韓国側に入った。北朝鮮住民が軍事境界線を越えて韓国入りするのは約1年3カ月ぶりとなる。

北東部の南北軍事境界線を越えて韓国入りした北朝鮮男性の身柄が確保された(イラスト)=(聯合ニュース)

北東部の南北軍事境界線を越えて韓国入りした北朝鮮男性の身柄が確保された(イラスト)=(聯合ニュース)

 韓国軍の合同参謀本部は4日、前線で監視装置に捉えられた男性を追跡し、同日午前9時50分ごろ、身柄を確保したと明らかにした。

 現在までに北朝鮮軍に特異な動向はないという。

 男性は高城の民間人統制区域で見つかり、身柄が確保される際に抵抗などはしなかったという。

 軍当局や情報機関・国家情報院など関係機関は男性の身元や韓国入りした経緯、亡命の意思などを調べているもようだ。

 高城の前線地帯では3日午後7~8時ごろ、何者かが軍事境界線にある鉄柵に近づいたことが確認された。このため軍当局は警戒態勢警報を発令し、捜索作戦を行っていた。身柄確保までは約10時間かかった。

 男性は鉄柵を越えたとみられ、鉄柵の一部が破損したもようだ。

 最前線地帯の鉄柵は3重に設置されている。男性が3重の鉄柵を越える間、軍当局が侵入を把握できなかった可能性がある。最前線地帯の鉄柵は人や動物が触れるとセンサーが作動し、警備隊員が即時出動するシステムを整えている。このセンサーが作動しなかった可能性もある。

 男性の身柄を確保した場所は最前線の監視所から南側にかなり離れていたもようだ。消息筋は男性が「自首した」と伝えた。

 男性は軍当局の赤外線監視システム(TOD)に捉えられたとされる。軍の警戒監視態勢に不備があったことが確認された場合、担当者らが処分を受ける可能性もある。

 昨年7月31日には北朝鮮の軍人1人が中部戦線付近の臨津江を渡って韓国入りした。18年12月1日には北朝鮮軍兵士だった呉青成(オ・チョンソン)氏が軍事境界線がある板門店の共同警備区域(JSA)から韓国に亡命した。当時、呉氏は北朝鮮軍の銃撃を受けながら境界線を越えた。

kimchiboxs@yna.co.kr

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