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7日から「社会的距離の確保」細分化 全国で第1段階維持=韓国

記事一覧 2020.11.06 16:39

【ソウル聯合ニュース】韓国政府は7日から、新型コロナウイルスの防疫対策「社会的距離の確保」のレベルを従来の3段階から5段階に細分化して実施する。政府の中央災難(災害)安全対策本部は6日の会見で、直近1週間(10月31~11月6日)の全国の1日当たり平均市中感染者数は92.1人だとし、新たな「社会的距離の確保」体系でも基本的に全国で第1段階を維持する方針を明らかにした。

新型コロナ検査のための診療所で勤務する関係者(資料写真)=(聯合ニュース)

新型コロナ検査のための診療所で勤務する関係者(資料写真)=(聯合ニュース)

 対策本部によると、これまで「社会的距離の確保」のレベルは感染状況に応じて「生活防疫」(第1段階)、「地域的流行」(第2段階)、「全国的流行」(第3段階)の三つに分けていたが、7日以降は「地域的流行」に第1.5段階、「全国的流行」に第2.5段階をそれぞれ加えて五つのレベル分けにする。各段階に応じた防疫措置は首都圏、忠清道地域、全羅道地域、慶尚北道地域、慶尚南道地域、江原道地域、済州道の七つの地域ごとに適用する。

◇「社会的距離の確保」5段階に 防疫と経済両立

 レベル分けの見直しは、新型コロナ流行の長期化に備え、新規感染者数を現在の医療体制で対応可能な水準に抑えつつ社会・経済活動を営めるようにすることに焦点を当てた。

 これまでの3段階のレベル分けでは段階ごとの防疫対策の度合いが大きく異なり、段階を変更するたびに大きな社会的混乱が起きた。全国単位で実施され、地域ごとの状況に見合っていないとの指摘も挙がっていた。

 新たな「社会的距離の確保」でレベルを決める際は、1週間の1日当たり平均市中感染者数を主な基準とする。

 第1段階の基準は、首都圏が100人未満、首都圏以外は30人(江原道と済州道は10人)未満。これ以上なら第1.5段階に引き上げる。

 第2段階は▼感染者数が第1.5段階の2倍以上▼二つ以上の地域で流行が継続▼全国合計が300人超――の一つでも該当すれば適用される。第2.5段階は全国合計が400~500人以上、第3段階は同800~1000人以上、または前段階から倍増しても引き上げとなる。

 第1段階では、大勢の人が利用する一部施設でのマスク着用などの予防策を守れば、大きな制約なく日常生活を送ることができる。第1.5段階では大勢が使う施設の利用者数が制限される。第2段階になると100人以上の集まりと行事の開催が禁じられ、クラブなどは休業しなければならない。

 さらに第2.5段階では50人以上の集まりと行事を禁止し、カラオケボックスなどに休業対象が広がる。大流行にあたる第3段階では10人以上の集まりと行事を禁じ、医療機関などを除いて大勢が利用する施設の運営を中止とする。

◇自治体が政府との協議経てレベル決定

 各地域のレベルの決定権は各自治体の首長にある。変更時には政府との協議が必要だ。

 忠清南道は前日、多くの感染者が確認された天安市と牙山市の「社会的距離の確保」レベルを第1.5段階に引き上げることを決めた。首都圏でも、感染者の増加傾向が続けば第1.5段階に引き上げられる可能性がある。

◇重点・一般管理施設23種 マスク着用を義務化

 「社会的距離の確保」レベルの細分化に伴い、大勢の人が利用する施設の防疫措置も見直された。これまでは感染リスクの程度によって施設を3分類していたが、7日からは「重点管理施設」9種と「一般管理施設」14種の分類に移行する。

 これら23種の施設では、「社会的距離の確保」第1段階でマスクの着用と利用者名簿の管理、換気・消毒などが義務付けられる。段階が引き上げられれば別の措置が適用される。

 日常生活で守るべき防疫ルールも段階別に強化される。結婚式場や映画館、インターネットカフェなどの重点・一般管理施設では第1段階でもマスク着用が義務となり、第1.5段階では屋外のスポーツ競技場、第2段階以降は全ての屋内空間などに対象が拡大される。

 こうした防疫ルールに違反すれば施設運営者・管理者、利用者に過料が科される。マスク未着用に対する過料は13日から適用される。

tnak51@yna.co.kr

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