バイデン政権 対北「戦略的忍耐」回帰はなさそう=韓国外相
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2020.11.09 09:06
【ワシントン聯合ニュース】米国を訪問した韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は8日(現地時間)、米国でバイデン政権が発足したとしても北朝鮮政策でオバマ前民主党政権のような「戦略的忍耐」に戻ることはなさそうだとする見解を示した。ワシントン市内にある朝鮮戦争戦没者慰霊碑に献花した後、報道陣に述べた。
大統領選で民主党候補のバイデン氏は当選を確実にした。オバマ政権で副大統領を務めた同氏が新大統領に就任すれば北朝鮮政策が当時の戦略的忍耐に戻るかと問われた康氏は、バイデン氏側関係者の公の発言からするとそれはなさそうだと答え、「ここ3年間の経過と成果を基につくりあげていくべきだと考える」と述べた。
バイデン政権が発足してもトランプ現政権で進展があった米朝関係の連続性がある程度保たれるとの観測で、その過程で韓国政府が積極的な役割を果たしていく考えを示したとみられる。康氏はただ、具体的に予測するには早すぎるとしてそれ以上の言及を避けた。
同氏はポンペオ米国務長官の招きで訪米した。9日の会談で強固な韓米同盟を再確認し、朝鮮半島を巡る懸案について踏み込んで協議する予定。康氏は、今は非常に敏感な時期ながら、新政権が発足する来年1月20日まではポンペオ氏がカウンターパートであり、今回の会談でもさまざまな懸案を取り扱うことになると説明した。
11日までの滞在期間中、バイデン氏側の外交・安全保障担当と会って次期政権との協力に関し議論するとみられている。康氏は「会ったとしても、先方が慎重な面もあり、公にはしないだろう」と述べた。
mgk1202@yna.co.kr