文大統領「菅首相、お会いできてうれしい」 ASEAN韓中日会議で
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2020.11.15 10:20
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日、東南アジア諸国連合(ASEAN)と韓中日3カ国首脳によるテレビ会議の冒頭で、「尊敬する議長、各国首脳の皆さま、特に日本の菅首相、お会いできてうれしいです」と呼びかけた。多国間会議の場で特定の国の首脳に向けてあいさつするのは珍しい。
文大統領は9月、菅義偉首相就任後初の電話会談で、「両国の懸案解決に向けた意思疎通の努力を新たな気持ちで加速しよう」と呼びかけ、菅首相も「非常に厳しい状況にある両国関係をこのまま放置してはいけない」との認識を示した。
今月には韓国情報機関・国家情報院の朴智元(パク・チウォン)院長と超党派の国会議員でつくる韓日議員連盟の金振杓(キム・ジンピョ)会長が相次ぎ訪日し、菅氏と面会した。朴氏は韓国がソウルでの年内開催を目指す韓中日首脳会談に菅首相が出席する可能性について調整したもようだ。1998年に当時の金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相が署名した「韓日共同宣言」に続く新たな共同宣言の発表も提案した。
韓国側のこうした動きは菅氏が安倍晋三前首相よりも韓日対話に重きを置いているのではないかとの判断があるようだ。
ただ、これまでのところ菅首相の姿勢が「前向き」だと評価するのは早いとの指摘もある。菅氏は韓日議連の金会長に対し、徴用訴訟問題などで韓日関係は厳しい状況にあるとし、「韓国側で良い環境づくりのために考え方を示してほしい」と強調している。
ikasumi@yna.co.kr
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