韓国首都圏の防疫措置レベル引き上げへ 感染再拡大で
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2020.11.17 10:44
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、首都圏のうちソウル市、京畿道は19日から、仁川市は23日から防疫対策「社会的距離の確保」のレベルを最も低い第1段階から第1.5段階に引き上げる。丁世均(チョン・セギュン)首相は17日、中央災難安全対策本部の会議で「新型コロナウイルス感染症の防疫が危機に直面している。とりわけ人口の半分以上が集中する首都圏の状況が非常に深刻だ」と説明した。政府は首都圏とともに検討していた北東部・江原道のレベル引き上げはひとまず見送り、今後の状況を見守りながら自治体の判断に任せることにした。
丁氏は、ここ1週間、首都圏だけで1日平均100人を超える感染者が確認されており、高齢患者の割合や実効再生産数などの指標も急速に悪化していると指摘。社会的距離の確保レベルの引き上げにより市民の日常生活が不便になるほか、小規模事業者の負担が再び増すことを認識しながらも、「いま決断しなければはるかに大きな危機に直面するということを、われわれはこれまでの経験で学んでいる」と強調した。
首都圏以外の地域に対しても「緊張を緩めてはならない」とし、「防疫守則の順守こそがこの危機を乗り越える最大の力だ」と予防意識の向上を呼び掛けた。
mgk1202@yna.co.kr