韓国地裁が韓進KALの新株発行容認 大韓航空のアシアナ買収へ弾み
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2020.12.01 16:06
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地裁は1日、航空最大手の大韓航空による経営再建中のアシアナ航空の買収を巡り、大韓航空を中核とする韓進グループの持ち株会社である韓進KALを相手に大株主のKCGIが申し立てた新株発行禁止の仮処分申請を棄却した。
これにより、韓進KALによる5000億ウォン(約470億円)規模の第三者割当増資は予定通り行われる見通しで、大韓航空とアシアナ航空の経営統合に弾みがつくとみられる。
韓進グループの経営権を巡って趙源泰(チョ・ウォンテ)会長と対立してきたKCGIは、先月18日に韓進KALの新株発行禁止を求めて裁判所に仮処分を申し立てた。
KCGIは大韓航空がアシアナ航空の買収を決めた直後から、政府系の韓国産業銀行による韓進KALへの投資は趙会長の経営権・支配権を守るための手段だと主張して反発を続けてきた。
これに先立ち、韓国産業銀行は両社の統合のために韓進KALに8000億ウォンを出資することを決め、このうち5000億ウォンで第三者割当増資を行い、新株を引き受けることを決定した。
ynhrm@yna.co.kr