防疫対策の最高レベル引き上げになお慎重 経済への打撃懸念=韓国政府
記事一覧
2020.12.18 14:48
【ソウル聯合ニュース】韓国国内で新型コロナウイルスの感染者が急増する中、政府が防疫対策「社会的距離の確保」のレベルを5段階のうち最も高い第3段階に引き上げることについて改めて慎重姿勢を示した。政府の中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)戦略企画班長は18日の会見で、第3段階に引き上げれば「経済的な被害が相当大きい」とし、引き上げなしで流行を抑えることが目標だと述べた。
現在、直近1週間の1日当たり平均市中感染者数は934.4人に上っており、第3段階に引き上げる基準(全国800~1000人以上、または急激な感染者増)をすでに満たしている。死者と重症者も急増傾向にある。
こうした状況から、政府は第3段階への引き上げに向けた検討を行っているが、引き上げれば社会や経済への多大な打撃が予想されることから、最大限慎重に決定する考えだ。引き上げる場合も細部の措置を調整して被害を最小限に抑えるとしている。
政府の試算によると、第3段階に引き上げた場合、運営が禁止または一部制限される不特定多数の利用施設は203万カ所に上る。
孫氏は、映画館や結婚式場、美容室などが休業になるとし、生活費需品を売るスーパーやコンビニエンスストアなどは営業を認めるものの、入店人数を制限する方向で検討していると伝えた。飲食店やカフェの営業については、持ち帰りや出前のみ許可することを検討しているという。
こうした幅広い業種での休業や営業制限により大きな経済的ダメージが懸念されることから、孫氏は第3段階への引き上げは最後の手段であり、現在の防疫対策レベルで流行を抑え込むことがベストだと重ねて強調した。
tnak51@yna.co.kr
キーワード