判事の弾劾可決 産経元ソウル支局長裁判への介入疑惑=韓国史上初めて
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2021.02.04 17:30
【ソウル聯合ニュース】韓国国会は4日、裁判に不正に介入した疑惑が持たれている林成根(イム・ソングン)釜山高裁部長判事の弾劾訴追案を賛成多数で可決した。韓国で判事の弾劾案が可決されるのは史上初めて。
弾劾訴追案の議決書は憲法裁判所に提出され、同裁判所が弾劾の是非を決める。
林氏は2014年に起きた旅客船「セウォル号」沈没事故当日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の「空白の7時間」を巡る記事で朴氏の名誉を傷つけたとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也元ソウル支局長の裁判などに介入した疑惑が持たれている。
林氏は大法院(最高裁)所属機関、法院行政処の要求を受け、担当裁判長に判決宣告前の公判で記事は虚偽という「中間判断」をするよう求め、判決の際は無罪を言い渡す一方、適切な行動ではないと叱責(しっせき)する内容を口述するよう働き掛けたとされる。
林氏は加藤氏の裁判など複数の裁判に介入したとして職権乱用罪に問われ、19年に在宅起訴されたが、一審で無罪を言い渡された。
弾劾訴追案を提出した与党「共に民主党」の李誕熙(イ・タンヒ)国会議員は「弾劾訴追の実益は憲政秩序が設計された通りに動いていることを確認することにある」と強調。当時の与党で、現最大野党の「国民の力」は「突拍子もない弾劾」と反発した。
kimchiboxs@yna.co.kr
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