クアッドと新型コロナ・気候変動など事案別協力 韓国外交部
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2021.04.06 14:46
【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部当局者は6日、中国をけん制するために構成された米主導の枠組み「クアッド」について、「協力が可能な分野で事案別の協力は模索していくことができる」と記者団に述べた。
協力可能な分野に関しては「韓国は新型コロナウイルスワクチンの委託生産能力が高く、2050年の炭素中立(カーボンニュートラル)実現に向けた先導的な役割を宣言したため、気候変動でも可能な役割を果たせると考えている」と明らかにした。
クアッドには米国、日本、オーストラリア、インドの4カ国が参加している。3月に開かれた4カ国の首脳会合でも新型コロナウイルスワクチンと気候変動への対応が議論された。
韓国政府はクアッドの動向を注視している。現段階では4カ国の間でもクアッドの拡大について意見が一致しておらず、枠組みの結束強化に焦点を当てていると分析している。
韓国政府はクアッドへの参加に関し、正式な要請を受けていないとしているが、中国を意識し意図的に距離を置いているとの見方もある。
同当局者は「国益と地域・世界の平和繁栄に寄与できるならいかなる協力体とも協力が可能だ」と従来の立場を改めて示した。
また、「米国だけでなく、オーストラリアのインド太平洋戦略とも具体的な協力策を協議することで合意し、日本などその他の地域構想とも連携協力を推進できる」と表明。一方で「中国の(広域経済圏構想)『一帯一路』とも協力を進めていく」との姿勢を示した。
kimchiboxs@yna.co.kr
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