ロシア製ワクチン導入「検討していない」 韓国保健相
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2021.04.26 10:29
【ソウル聯合ニュース】韓国保健福祉部の権徳チョル(クォン・ドクチョル)長官は26日にラジオ番組で、ロシア製の新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」の導入について、「政府は十分なワクチンを確保している」として、「別のワクチンの調達に支障が出るなどすれば購入を検討するが、下半期に大量を確保するため、積極的に検討していない」と述べた。
また、「スプートニクVはまだ欧州などで許認可を得ていない」とし、「新しいワクチンを導入するためには安全性と有効性を国内で検討しなければならない」と慎重な姿勢を示した。
韓国政府は11月の集団免疫獲得を目指し、米ファイザーと2000万人分(4000万回分)を追加契約するなど、計9900万人分(1億9200万回分)のワクチンを確保している。韓国の人口の約2倍に相当する。
一方、保健福祉部の孫映レ(ソン・ヨンレ)報道官は別のラジオ番組で、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発したワクチンに関し、「まだ公開されたデータが多くないため、(導入を)検討していない」と明らかにした。
ワクチン導入に関する韓国政府のタスクフォース(TF、特別チーム)は「新しいワクチンを検討するよりは確保したワクチンの支障のない調達に集中することが望ましい」とした上で、「ロシア製ワクチン導入を検討していないが、国際社会の許認可の状況を全般的にモニタリングしている」と明らかにした。
kimchiboxs@yna.co.kr
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