ローマ教皇が訪朝の意思再表明 「準備整えば訪問」
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2021.04.26 16:00
【ローマ聯合ニュース】ローマ教皇フランシスコが北朝鮮訪問への意思を改めて表明した。
教皇は先ごろ、韓国の天主教(カトリック)大田教区長の兪興植(ユ・フンシク)司教と面会した席で訪朝に対する立場を明らかにした。
兪司教によると、教皇は同じ民族が分断したまま70年をすごしてきたことは大きな苦痛だと言及した上で「準備が整えば北朝鮮を訪問する」と強調。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)から正式に招かれた場合は訪朝する意向があることを改めて示した。
教皇は、韓国で教皇の訪朝に対する関心が最近高まっていることもよく承知しているという。
2018年の平昌冬季五輪開催後、南北軍事境界線がある板門店や平壌で南北首脳会談が、シンガポールで米朝首脳会談が相次いで開かれ、朝鮮半島に融和ムードが漂い始め、ローマ教皇庁(バチカン)内で教皇の訪朝推進の動きが具体化された。だが、19年にベトナム・ハノイで開かれた米朝首脳会談が物別れに終わり、全ての実務作業が中断された。
教皇は、18年にローマを訪問した韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談した際に、金正恩氏からの公式の招きがあれば「行くことができる」と述べるなど、これまでたびたび訪朝の意思を表明してきた。
hjc@yna.co.kr
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