文大統領「経済成長軌道に」 今年の成長率3%台後半も
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2021.04.27 14:13
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は27日、青瓦台(大統領府)で開いた閣議で「韓国経済は新型コロナウイルスの暗く長いトンネルを抜け、経済成長の正常軌道に乗ったと言えるようになった」と述べた。
韓国銀行(中央銀行)が発表した1~3月期の国内総生産(GDP)成長率(速報値)は1.6%で、コロナ以前の水準を上回った。
文大統領は、国際機関や市場の予想を超えて当初の見通しより1四半期早く危機以前の水準を回復したとし、経済協力開発機構(OECD)の主要国のうち最も早い驚くべき復元力を示したと評価した。
また、経済回復の流れは4~6月期にも続くとの見通しを示した。4月の輸出は前年同月比40%以上増加し、クレジットカード使用額も大幅に伸びており、今年の成長率について「3%台半ばから後半に回復することも十分に可能だ」との見方を示した。
このほか、量的な側面だけでなく質的な飛躍である「先導型経済への転換」でも成果を出しているとし、バイオ、システムLSI、エコカーなど新産業の成長と第2次ベンチャーブームの拡大は、経済のダイナミズムと未来競争力を示すのに十分だと説明した。
文大統領は「経済の反転の流れを加速化させるために総力を挙げ、先導型経済への大転換に拍車をかける」表明した。
一方で、回復も飛躍も「包容」なしには完全に実現できないと強調。雇用もコロナ以前の水準を回復するにはさらなる時間が必要だとの考えを示した。
また「コロナ格差は国家的な課題だ」として「政府は包容的回復と包容的飛躍で不平等の緩和に最善を尽くさなければならない」と述べた。
ynhrm@yna.co.kr