韓国元首相の李洛淵氏 北核問題の2段階解決提案=韓日関係では「賢人会議を」
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2021.05.17 16:22
【ソウル聯合ニュース】韓国の元首相で与党「共に民主党」前代表の李洛淵(イ・ナギョン)氏は17日、ソウル市内で開いたシンポジウムで「朝鮮半島新平和構想」を発表し、北朝鮮の核問題の解決策として、暫定合意を経る2段階のアプローチを提案した。
李氏は「第1段階として北と暫定合意を妥結し、核活動の凍結とロールバック(解体)開始、査察団派遣、漸進的な経済制裁緩和などを提供した後、完全な非核化と平和協定を含む包括的な核合意を妥結する段階的なアプローチを検討できる」と表明。「文在寅(ムン・ジェイン)政権が第2の板門店宣言(2018年の南北首脳会談で署名された宣言)を通じ、再び南北対話の道をつくることを期待する」と述べた。
米国に対しては米朝対話への積極的な意思を示す必要があるとして、空席となっている北朝鮮担当特別代表の早期任命が代表的な措置になるとの考えを示した。
知日派として知られる李氏は韓日関係に関しては、「慰安婦、強制徴用問題など解決できていない宿題がまだ残っている」とし、「政府間の協議に限界があるなら、懸案解決の全権を持つ『賢人会議』をつくる方法も考慮してほしい」と提案した。
その上で、「(東京電力福島第1原発の処理済み)汚染水の(海洋)放出決定が韓日関係をよりこじらせている」とし、「まず日本の透明な情報公開が必要だ。客観的な国際機関と韓国を含む周辺国が共に調査し確認する方策を日本に提案したい」と述べた。
kimchiboxs@yna.co.kr