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韓国人船長ら5人乗った漁船 ガーナ沖で海賊に拿捕

記事一覧 2021.05.21 09:25

【ヨハネスブルク聯合ニュース】韓国人船長が乗船した漁船が西アフリカのガーナ沖で海賊に拿捕(だほ)されたと、海事リスクコンサルタントの英ドライアドグローバルが20日(現地時間)、伝えた。韓国の外交筋も聯合ニュースの取材に、これを認めた。

左側上部の赤色の円が、漁船が拿捕された位置(ドライアドグローバル提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

左側上部の赤色の円が、漁船が拿捕された位置(ドライアドグローバル提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 ドライアドグローバルによると、ガーナ船籍のマグロ漁船「アトランティック・プリンセス」は19日午後6時半(協定世界時)ごろ、ガーナの首都アクラの東、沿岸都市テマの沖合で海賊に乗っ取られた。韓国人船長と船員の中国人3人、ロシア人1人の計5人が拉致されたという。

 ロシアの通信社スプートニクも速報として、ロシア人がガーナ沖で海賊に拉致されたことを現地のロシア大使館が確認したと伝えた。

 ロシアの大使はその後、漁船の船長は韓国人であり、韓国の駐ガーナ大使と会う予定だと述べた。ガーナの漁業会社が海賊への接触を試み、要求を把握するという。

 ドライアドグローバルによると、海賊8人が高速艇で漁船に接近して発砲し、このうち5人が漁船に乗り移って乗組員5人を拘束した。そのまま南に進んだ後、乗組員を連れて漁船を離れたようだ。

 西アフリカのギニア湾は海賊が頻繁に出没する。韓国当局は海賊による拉致などの危険性が特に高い一部のエリアを「海賊高危険海域」に指定し、漁船の操業停止を勧告しているが、今回の漁船はそこで操業中ではなかった。外交筋は「海賊の犯行は次第に大胆になり、沿岸にまで出没している」とし、ガーナについては海軍の軍艦が十分ではなく、取り締まりが難しいと説明した。

 漁船はガーナ船籍だが、所属する会社は中国人が株式の半分を保有しており、韓国人船長はこの会社に雇われているとされる。

 ギニア湾沖では昨年だけで、ナイジェリアの海賊による韓国人船員の拉致事件が3件発生した。いずれもアフリカ船籍のマグロ漁船だった。韓国人船員は後日解放されたが、拘束期間は最長で50日に及んだ。

ドライアドグローバルが漁船拿捕を伝える際に掲載した写真=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

ドライアドグローバルが漁船拿捕を伝える際に掲載した写真=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

mgk1202@yna.co.kr

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