政策金利を年0.5%で据え置き インフレ懸念も「景気重視」=韓国中銀
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2021.05.27 10:32
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は27日、定例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年0.5%で据え置いた。韓銀は昨年3月、新型コロナウイルスの感染拡大により景気減速が予想されるとして政策金利を年1.25%から過去最低の0.75%に引き下げ、同5月にはさらに0.25%利下げした。その後は据え置きが続いている。
金融緩和政策が1年以上におよび、最近ではインフレや資産バブルなどの弊害に対する懸念が強まっているものの、韓銀は現時点で利上げして景気を冷え込ませるわけにはいかないと判断したようだ。輸出と投資は期待以上に好調だが、民間消費などにはまだ目立った回復がみられていない。
韓銀の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は先月15日の記者会見で、「家計債務の増加や住宅価格上昇といった金融不均衡リスクの観点から、先回りして利上げすべきだという意見はあり得る」としながらも、「新型コロナウイルスの感染状況、ワクチン接種など韓国経済に影響を与える不確実性がなお大きく、景気回復の流れが固まったとは確信できないため、政策基調(金融緩和政策)の転換を考慮するには早い」と述べていた。
tnak51@yna.co.kr