サムスントップの麻酔薬違法投与 初公判で罰金7百万円求刑=韓国検察
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2021.10.12 16:21
【ソウル聯合ニュース】麻酔薬プロポフォールの違法投与を受けたとして麻薬類管理法違反の罪で起訴された韓国サムスングループ経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長の初公判が12日にソウル中央地裁で開かれた。検察は同種の前科がないことや投与の回数・期間を考慮し、罰金7000万ウォン(約700万円)、追徴金1702万ウォンを求刑した。
この日は初公判だったが、李被告側が起訴事実を全て認めており、証拠にも同意したため、弁論はすぐに終結した。判決公判は26日に開かれる。
李被告は最終意見陳述で「個人的なことで心配をかけて申し訳ない」と謝罪し、「(投与は)治療のためのものだが、深く反省している」と述べた。弁護人も、被告が投与目的で通院したり、処方なしで投与を受けたりはしていないことを考慮してほしいと求めた。
全身麻酔に使われるプロポフォールは、韓国では向精神薬として麻薬類に指定されている。李被告は2015年1月から昨年5月にかけ、ソウル市内の美容外科で41回にわたり医療以外の目的でプロポフォール投与を受けた罪に問われた。
検察は今年6月に李被告を略式起訴したが、その後に捜査の結果次第で起訴状の内容を変更する可能性があるとして正式裁判を請求した。
tnak51@yna.co.kr