制裁緩和の検討 「北が対話に応じることが前提条件」=韓国外相
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2021.10.20 14:46
【ソウル聯合ニュース】韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官は20日、国会外交統一委員会による国政監査で、対北朝鮮制裁の緩和を検討する前提条件は北朝鮮が対話に応じることだとの考えを示した。
北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験成功を発表したが、制裁緩和の検討姿勢に変わりはないかとする野党議員の質問に答えた。
鄭氏は「これ以上、北が核・ミサイル能力を発展させられないよう、何らかの措置を速やかに取る必要があるとみている。その方策の中で制裁緩和も十分に検討できると考えている」と説明した。
別の野党議員の制裁緩和に関する質問にも、「対話の場に出てきてこそ検討、協議が可能だ」と重ねて答えた。こうした立場は米国も同じだとの認識を示し、北朝鮮が対話に応じれば全ての問題を議題に上げて協議できるというのが米国の一貫した立場だと説明した。
韓国政府が提案した朝鮮戦争の終戦宣言を巡っても、議員からさまざまな質問が上がった。
終戦宣言をした後に北朝鮮が態度を変えて宣言を破棄し、韓国を戦術核兵器で威嚇したり核実験を行ったりすればどうするのかとの問いに、鄭氏は「そうしたことがないよう北への関与を継続していくべきだ」と述べた。
韓米当局が終戦宣言の採択に備えて草案をある程度協議しているようだとの報道に関しては、「内容の確認には応じられないが、踏み込んだ協議を行っている」と伝えた。
tnak51@yna.co.kr
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