韓国 フィリピンとのFTA署名=自動車輸出などに恩恵
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2021.10.26 06:00
【ソウル聯合ニュース】韓国とフィリピンは26日、両国間の自由貿易協定(FTA)が妥結したことを宣言し、共同宣言文に署名した。
両国は2019年6月にFTA交渉を開始した。
東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国のうち、韓国と2国間FTAを締結したのはシンガポール、ベトナム、マレーシア、カンボジアに続き5カ国目。
政府は今回のFTA締結により、韓国のFTAネットワークがさらに拡大すると同時に両国がともに参加している東アジアの地域的な包括的経済連携(RCEP)協定との相互補完効果が得られるとみている。
今回のFTAを通じて最終的に韓国は全品目のうち94.8%の、フィリピンは96.5%の関税を撤廃する。
韓国とASEANのFTAやRCEPを通じてフィリピンは全品目の89.2%、輸入額の92.7%に対してのみ関税を撤廃していたが、今回のFTA交渉を通じて撤廃の範囲が広がった。
特にこれまで撤廃されていなかった自動車(関税率5%)と自動車部品(同3~30%)の関税が撤廃されたことで、韓国企業の主要品目の輸出条件が大きく改善した。
農林水産物については、これまでの水準が維持された。
両国は正式署名に向け、それぞれ国内手続きを迅速に進めることを確認した。
一方、韓国とカンボジアはこの日、2国間FTAに正式署名した。両国は今年2月に交渉の妥結を宣言。共同宣言文に署名していた。
yugiri@yna.co.kr