「内需状況が改善の可能性」 ウィズコロナ転換などで=韓国政府報告書
【世宗聯合ニュース】韓国企画財政部は12日公表した経済動向報告書(グリーンブック)11月号で、最近の韓国経済について「輸出と雇用の好調が続く中、(ウィズコロナへの)防疫体制の転換などにより、対面サービス業など内需の状況が徐々に改善する可能性がある」と分析した。
同部は新型コロナウイルスの流行「第4波」が本格化した7月には韓国経済の「不確実性が高まる可能性」に言及し、8月から10月までは連続で不確実性が存在すると指摘していた。だが、今月は「不確実性」という表現を使わず、内需状況の改善の可能性に言及することで景気をより肯定的に評価した。
一方で、対外状況については慎重な姿勢をみせた。同部は「世界的な経済回復の流れが続いているが、原材料価格の上昇などによるインフレ懸念が継続する中、主要国の金融政策の転換や世界的なサプライチェーン(供給網)の混乱拡大の可能性といった不確実性が存在している」と分析した。
内需関連指標の上では、景気は良好な流れをみせている。
10月のクレジットカード使用額は前年同月比13.4%増と、9カ月連続のプラスとなった。増加率は4月(14.3%)以来の高水準。
百貨店の売上高は15.1%、インターネット通販の売上高は24.5%、それぞれ増加した。9月は9.5%減だったディスカウントストア売上高も2.9%増とプラスに転じた。
経済状況に対する消費者の心理を総合的に示す消費者心理指数(基準値100)は106.8で、前月から3.0ポイント上昇した。
韓国製乗用車の国内販売台数は18.8%減。減少率は9月(33.3%)に比べ縮小した。
10月の就業者数は前年同月より65万2000人多かった。失業率は2.8%で0.9ポイント改善した。
消費者物価指数は、政府が昨年行った携帯電話料金支援策の反動などにより前年同月比3.2%上昇した。
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