文大統領「終戦宣言、非核化への第一歩」 PKO会合で呼びかけ
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日、テレビ会議形式で開かれた国連平和維持活動(PKO)に関する閣僚級会合の開会式にビデオメッセージを寄せ、朝鮮戦争の終戦宣言が朝鮮半島の平和と非核化の第一歩とし、「これを通じて和解と協力の新しい秩序を作り、北東アジアと世界の平和を実現するため国際社会がともに歩むことを願う」と話した。
米国が来年2月の北京冬季五輪に政府代表を派遣しない「外交ボイコット」を発表したことで、任期終盤を迎えた文大統領が提案する朝鮮戦争の終戦宣言の推進も打撃を受けるとの見方が出ている中、文大統領が国際会議で終戦宣言に対する変わらぬ意思を示した点が注目される。
文大統領は「韓国は最も切実に平和を望む」とし、「これまで韓国国民と政府は国際社会の変わらぬ支持を基に朝鮮半島の非核化と恒久的平和のために努力してきた」と強調。終戦宣言に対する支持を改めて訴えた。
文大統領はまた「韓国は2024年から2年任期の国連安全保障理事会の非常任理事国入りを目指す」と表明した。
文大統領は「韓国は援助を受ける国から援助をする国に成長した貴重な経験がある」とし、国連の協力により開発途上国から先進国へ飛躍し、現在はPKOに約600人を派遣し、PKOの予算分担で上位10カ国に入る国として役割を果たしていると紹介した。
また「韓国は平和と再建のためのPKOの重要性を誰よりよく理解している」とし、今後もさらに積極的に協力すると述べ、具体例として、IT技術とスマートシティー技術を活用したスマートキャンプの構築などを挙げた。
文大統領は「世界は新たな挑戦に直面した。暴力的過激主義やサイバー脅威、新技術を利用したテロが拡散し、コロナによって紛争地域の摩擦が増幅され、PKO要員の生命と安全が脅かされている」と指摘した。
また「さらに緊密に協力し、停戦の監視や治安維持、戦後の復興まで全過程で能力を強化しなければならない」と強調した。
yugiri@yna.co.kr